UVカット?ブルーライトカット?…UV420

2023.08.25

目に有害な光線といわれる紫外線。

現在、主流の屈折率1.60以上の素材(薄型レンズ)だと紫外線はほぼ99%カットいたします。

じゃあ、パソコンからでるというブルーライトもカットした方が良いのでしょうか。

ブルーライトカットは効果なし⁉

8月18日、アメリカのニュース専門チャンネルCNNで次のようなニュースがありました

「ブルーライトカットのめがね、目の負担軽減の助けにならず 国際研究で結論」

ブルーライトカットのめがね、目の負担軽減の助けにならず 国際研究で結論 – CNN.co.jp

パソコン・スマホをよく見るから目のためにとつけてもらったブルーライトカットが

デジタル機器使用などの目の負担軽減、睡眠の質の向上、光によるダメージからの網膜保護などの

有効性は期待できない、というものでした。

これに先立つこと2年前、日本眼科学会、日本眼科医会、日本近視学会などの6学協会も

特にお子さんのブルーライトカットレンズ使用に関しての見解を発表しておりました。

小児のブルーライトカット眼鏡装用に関する眼科系6団体の発表に関する見解 (jmoia.jp)

改めて紫外線とは、ブルーライトカットとは

紫外線・ブルーライトについて整理します。

光は波長により短い方から紫外線、可視光線、赤外線に分けられ、波長が短いほどエネルギーは大きくなります。可視光線は波長にしておおよそ 400~700 nm までの電磁波のことで、この間に波長の違いで紫から赤までの色が連なっています。

波長が 280 nm 以下の紫外線UV-Cはオゾン層で吸収されますので地上には届きません。315~280 nm の紫外線UV-Bは眼球表面の角膜ですべて吸収されます。これより長い 400~315 nm の紫外線UV-Aは、大半は角膜で吸収されますが、角膜を通過したものはほぼ水晶体で吸収されます。これが白内障を引き起こす要因といわれております。

紫外線は目に見えない光ですので、眩しいとか強い光とは感じません。眩しさを感じるのは目に見える光、可視光線です。

その可視光線の中でも、紫外線に次いで大きなエネルギーを持つ波長 400~500 nm までの青紫から青までの光が高エネルギー可視光線とされています。これはブルーライトとも呼ばれ、水晶体を透過して網膜まで到達します。その中でも 400~420 nm の光については黄斑変性症などを引き起こす要因の一つとみられています。

目を保護するレンズに必要な光カット性能

紫外線をカットすることで角膜や水晶体へのダメージを減らすことができます。

現在販売されている標準的なレンズ、屈折率1.60以上の高屈折率レンズではどれもほぼこの有害な紫外線は99%カットする仕様となっています。

最新の紫外線カットレンズはUV420として紫外線に加えて、波長 400~420 nm の高エネルギー可視光線(HEV)もカットできるレンズとなっております。

従来のレンズではHEVという波長 400~420 nm の青色光は通してしまい、チラつきのもとであったり、長期的には黄斑変性症などの一因ともいわれております。例えばセイコー社のフロンティア素材なら、紫外線を100%吸収して通さず、目に強すぎるHEVもほぼ80%カットいたします。しかもパソコン用青色光カットレンズのようなギラギラした反射もありません。より目に優しい最新最強のUVカットレンズです。

※ただしUV420カットレンズには青い強い光の部分をカットするためレンズにやや青みがあります。色を扱うお仕事の方や、目元の肌の映り方がお気になる方にはあまりお勧めできません。実際に店頭で御確認くださいませ。

向かって左が一般UV、真ん中がセイコー社フロンティア素材、向かって右がHOYA社クリアカット420

当店ではUV420カットレンズとしてセイコー社のフロンティア素材、HOYA社のクリアカット420コートをおすすめいたします。

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