メガネ作りに必要な事

2025.09.05

たまたま見たWEBサイトでメガネについての投稿がありました。

作ったメガネに不具合が合ったそうです。

「モニターと手元」の両方が見えるメガネを注文したが

出来あがったメガネはパソコンの画面が見ずらいものだったようです。

この方が使っているPCモニターは自身の目からのおよそ60㎝ほど離れていて

手元は目から30㎝よりも近いところをみたいようです。

「モニターと手元の両方」が見えるようにとお願いしたらしいのですが

店員さんは「お客様の中近が欲しいという希望」でそのように作ったらしいです。

中近というレンズは室内用レンズとも呼ばれていて

レンズメーカーHOYAのWEBサイトによると

『中近両用は、お部屋で過ごす時間が長い方におすすめのレンズです。
歪みが少なくハッキリ見える範囲が広いため、
手元やパソコンを見たり、テレビを見たり、お部屋サイズの中間距離に最適。』とあります。

この方と店員さんのやり取りの詳細は分かりませんが、

恐らく、店員さんがモニターと手元までの詳しい距離を確認せず、さらに

顔を上げた時にぼやけない方がいいのか、メガネを掛けたま歩くことはあるのか

など細かいご希望を確認しなかったがゆえのトラブルのようです。

大切なのはコミュニケーション

メガネをお作りするとき「問診」は大事です。

メガネの使用歴、どのようなときに見え方が悪いのか

遠くがみずらいのか、手前のスマホやノートパソコンが見ずらいのか

お仕事用のメガネか、車の免許用のメガネか、などなど

実際には問診の中でその方が求めている見え方に必要な情報をお尋ねしてゆくので

お客様に応じてその内容は変わってまいります。

パソコン作業用のメガネが欲しい、という方でも

デスクトップもノートもタブレットも使う

パソコンと手元の資料を見る必要がある

パソコンを2台、横に並べて使用する

ノートパソコンだけ、デスクトップだけを使う

パソコンが中心だがオフィスの離れたところも確認したい…などなど

使用目的、お使い方、求める見え方によってお勧めするレンズが異なります。

先の投稿者は結局

室内全体をカバーするのではなく、「モニターと手元」の距離が見えるレンズ

「近々レンズ」というものに交換していただいたようです。

自分の求めていた見え方と違うと感じたら

それは店員とのコミュニケーションが上手く取れていなかった

というより担当した店員の能力不足が原因と言っても過言ではないと思います。

眼鏡作製技能士である私は、

この問診もメガネづくりには重要と考えておりますので

視力検査の前に出来るだけお話を伺うようにしております。

当店のWEB上では次のような問診票を用意しております。

こちらにご記入の上ご来店いただけましたら特典サービスもいたしますので

宜しければ是非ご利用くださいませ。

メガネヒアリングシート (92 downloads)
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